2022/03/11
今回は令和3年7月から利用が開始された「生命保険契約照会制度」についてお届けしま
す。
(生命保険契約照会制度とは)
「生命保険契約照会制度」とは、契約者や被保険者が亡くなった場合等に、法定相続人等
からの照会を受けて、一般社団法人生命保険協会が契約の有無について、加盟する生命保
険会社に一括して照会を行い、その結果をとりまとめて照会者に回答する制度です。
東日本大震災を契機に、災害地域における迅速な保険金の支払いのために、「災害地域生
保契約照会制度」が創設され活用されてきました。今回、災害時に限らず平時において、
契約者や被保険者が死亡した場合、認知判断能力が低下している場合にも、確実に保険金
の請求が出来るようにするための制度として再構築されました。
(利用手順)
亡くなられた場合は、法定相続人や遺言執行者から、判断能力が低下している場合は、法
定代理人や3親等内の親族からの照会が認められています。WEBや郵送による照会が可
能です。利用料は一回の照会につき3千円(税込)で、生命保険協会所定の申請書類等が
必要です。詳細については生命保険協会のホームページをご確認ください。
尚、契約の有無についての照会が可能で、契約内容の詳細については照会出来ません。
生命保険証券の紛失などにより、保険金の請求にお困りの場合には、この制度の活用して
みては如何でしょうか。